日本は欧州でも技術大国
2025年3月25日に発表された欧州特許庁(EPO)の「特許指数2024」によると、日本は欧州への特許出願数で世界第3位を維持しました。出願件数は21,062件で、全体の10.6%を占めています。前年比ではやや減少(-2.4%)したものの、依然として世界的な技術大国であることに変わりありません。
この数字の背後には、持続的な研究開発投資と、地道な技術革新の積み重ねがあります。
注目すべき技術分野と日本企業の健闘
特許出願が増加した分野として、次の3つが特に注目されます。
- 電気機械・装置・エネルギー分野:+8.4%
- 輸送分野(自動車、航空宇宙など):+3.7%
- コンピュータ技術分野(AI含む):+20%
特にバッテリー技術やAI分野での日本企業の躍進は顕著です。パナソニック、トヨタ、プライム プラネット エナジー&ソリューションズなどの企業が、世界の技術競争をリードしています。
東京の存在感と地域別の動向
東京は単なる首都ではなく、世界第2位の特許出願都市として、技術革新の中心地になっています。エレクトロニクス、AI、モビリティ、クリーンエネルギーなど、複数分野にまたがる技術力が集中しています。
さらに大阪、愛知も大きな成長を見せており、日本の地方発イノベーションにも期待が高まります。
統一特許制度と国際競争
2023年に導入された「統一特許制度」において、日本の利用率はまだ7.9%と低めですが、前年(4.9%)からの大きな伸びは、今後の国際戦略の加速を感じさせます。
統一特許制度の活用は、欧州市場におけるコスト削減や手続きの簡略化に直結するため、日本企業にとって大きなチャンスとなるでしょう。
まとめ:減少の中の「進化」
特許出願数が前年比でわずかに減少したという数字だけを見ると、日本のイノベーションが後退しているように見えるかもしれません。しかし、分野別の成長、都市別の集中、企業ごとの躍進を総合的に見ると、むしろ「選択と集中」による進化が読み取れます。
量から質へ──日本の技術戦略は、今まさに次のステージに進もうとしているのです。
おまけ:気になる今後の動き
- 日本のAI特許出願は今後も増える?
- バッテリー技術で世界をリードし続けられるか?
- 地方発のベンチャー企業の特許活動にも注目!