UEFNにおける不正行為の横行とEpic Gamesの対応について

  • URLをコピーしました!

Epic Gamesが提供する「Unreal Editor for Fortnite」(UEFN)は、ユーザーが『フォートナイト』内でゲームを作成し、共有できるコンテンツ制作ツールです。2023年3月のリリース以降、UEFNは多くのクリエイターに利用され、収益を生み出す「エンゲージメントプログラム」の一環として注目を集めています。

しかし、UEFNを利用したコンテンツ制作において、不正な「いいね」稼ぎや虚偽のDMCA(デジタルミレニアム著作権法)申請といった問題が発生しています。特に、ユーザーに対して「いいね」を促す偽装行為や、競合クリエイターに対する虚偽の著作権侵害申請が増加していることが指摘されています。

このような不正行為は、コンテンツの公正な評価を妨げ、正当なクリエイターの努力を台無しにする可能性があります。例えば、「The Pit」という人気マップでは、希少アイテムを入手できるかのように見せかけて「いいね」を誘導する手法が用いられており、実際にはアイテムが手に入らないという“いいね稼ぎトラップ”が報告されています。

さらに、虚偽のDMCA申請による攻撃も深刻な問題です。クリエイターが意図せずコンテンツを利用停止されることで、収益機会が失われ、ユーザーの信頼が損なわれる事態が発生しています。Epic Gamesはこうした行為に対し、規約違反として警告を発し、モデレーションチームによる罰則を強化する方針を示しています。

Epic Gamesは、DMCAシステムの悪用を重く受け止め、法的措置や収益化停止、アカウント使用禁止などの対策を講じるとしています。UEFNおよび「エンゲージメントプログラム」の整備によって、クリエイターが収益を得る機会が増える一方で、不正行為も増加している現状に対し、迅速かつ効果的な対応が求められます。

私たちは、こうしたデジタルコンテンツの著作権保護に関わる問題に対しても、適切な法的助言と対応を提供する役割を担っています。ユーザーやクリエイターの権利を守るために、正当なコンテンツ制作と評価が行われる環境作りが重要です。Epic Gamesの今後の動向に注目しつつ、私たちも引き続き、知的財産権の適正な運用をサポートしていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次